December 10, 2008

Force.com Sites を試してみました

Force.com Sites は、Salesforce.com が提供する Force.com を使って、外部公開向けサイトを構築できる機能です。
今までの Salesforce.com の提供する機能は、社内向け・組織内部向けが中心だったのですが Force.com Sites で外部公開サイトの作成も同じようにできるようになったみたいです。しかも、従来の機能とバッチリ連携・組み合わせできます。

Google App Engine でも「外部公開向けサイトを構築」という意味では同じようなことができるのですが、Force.com Sites は従来の Force.com と全く同じように、SaaS 形式で用意された開発環境上でサイトを作れること、Salesforce の機能と完全にシームレスに連携できること、それから・・・恐らく・・・料金が違います。Force.com Sites はまだ正式サービスではないので料金体系も明らかになっていないのですが。


「※Force.com SitesはDreamforce 2008で発表され、現在はDreamforce参加者にのみ開発者プレビューが提供されてます。」とあったので、そうかと思っていたのですが、1週間ぐらい前から開発者プレビューが開始されていたようです。
ここから申し込めるので、さっそく登録してみました。すでにDeveloperアカウントを持っている人はかなりカンタンに申し込みができます。
http://developer.force.com/iwantsites

登録後にログインすると、左側の「開発」メニューに「サイト」というメニューが追加されていました。



ドキュメントは英語のみですが、管理画面はすべて日本語化されています。

まず最初に、ドメインを登録します。自分が所有している完全オリジナルドメインも使えるようです。ドメインは一度設定すると後から変更ができないようです。


次に、サイトを作成します。



「フィードの有効化」にチェックを淹れるだけで、フィード配信も可能です。

通常の公開サイトで使いそうなページはデフォルトでテンプレートが用意されています。


もちろん、Visual Force を使って自由に新規作成・編集可能です。



こんな感じでサイトを作っていきます。なんだか CMS っぽい色合いも濃くなってきた感があります。SaaS 形式の CMS。

いやぁー、これから楽しくなりそうです。

December 9, 2008

Spring Framework 3.0 M1 のEL式

Spring Framework 3.0 M1 のEL式


    <bean id="beanA" class="com.developpez.hikage.spring3.BeanA" >
        <property name="valueTwo" value="test"/>
    </bean>

    <bean id="beanB" class="com.developpez.hikage.spring3.BeanB" >
        <property name="valueOne" value="#{beanA.valueTwo}">
        </property>
    </bean>


とか書ける実行時評価式のようです。

December 8, 2008

Force.com for Google App Engine

Force.com for Google App Engine
http://developer.force.com/appengine

というのがリリースされたみたいです。GAEからForce.comのAPIを呼び出せるPythonライブラリだそうです。
コンシューマ向けのフロントはGAEで、顧客情報管理はセールスフォースで、のような利用が想定されているのでしょうか。
来年からサービス開始すると発表されているForce.com Sitesも外部公開サイト向けの機能ですが、まだ一部ユーザ向けプレビューのみで料金体系や利用上の制約条件が発表されていません。Force.com Sites では完全独自ドメインでの利用は難しいですし。

December 7, 2008

Spring Framework 3.0M1 リリース

Spring Frameworkの次期バージョン3.0の最初のマイルストーンがリリースされましたね。
http://blog.springsource.com/2008/12/05/spring-framework-30-m1-released/

ドキュメントはまだJavadocしかありません。

BeanFactory#getBean()がGenerics対応してます。
・・・WebアプリではWebApplicationContextを使うからあまり関係ありませんが(笑)

@Configurationや@Beanは入っていませんね・・・
3.0で入ると言われていたSpring Java Config は、今のところは標準でバンドルされていないようです。

Changelogをざっと見たところ、主要なポイントはこんな感じです。

  • JavaSE5サポート(Genericsや可変長引数など)
  • JUnit 4.5 および JRuby 1.1 のサポート
  • WebLogic 8.1 および WebSphere 5.1 のサポートを削除
  • ネイティブ TopLink API のサポートを削除(JPA使いましょう)
  • Commons Attributes のサポートの削除(Java5のアノテーションを使いましょう)
  • Jakarta JSTL for JSP1.2 のサポートを削除(JSP2.0を使いましょう)
  • Struts 1.x Action delegation をサポート(DelegatingRequestProcessorを使いましょうってことかな?)
  • ContextLoaderServlet および Log4jConfigServlet を削除(もう要らないよね?ってことかな?)
  • JUnit 3.8は非推奨に
  • Bean定義で#{...}式をサポート
  • Atom/RSS Feed View を追加
  • "spring:url" および "spring:param" JSP タグを追加
Atom/RSS Feed View というのはAtom/RSSフィードの生成・パブリッシング機能で、Project ROMEの機能を利用しています。

あとは、Spring ELというのが導入され、Bean定義で#{…}が使えるとのことですが・・・Javadocだけで、マニュアルもサンプルアプリケーションも無い状況ではいまいちピンと来ません・・・

明記されている箇所を見つけられなかったのですが、J2SE1
4.2以前のサポートは削除され、JavaSE5以降が前提となっている可能性も高そうです。

※追記:思いっきり「Note that Spring Framework 3.0 requires Java 5 or above and J2EE 1.4 or above. We are building on Java 6 and Java EE 5 as the primary platform levels - but rest assured, we will retain compatibility with Java 5 enabled J2EE 1.4 servers such as WebLogic 9 and WebSphere 6.1.」とありました・・・(汗;

世界初のJava-PaaSはMSが実現?

この週末、Windows AzureのPDC2008と公式ページでの発表資料を見てました。

AzureがJavaをサポート?

AzureのWebサイトの至る所に「Windows Azure welcomes third party tools and languages such as Eclipse, Ruby, PHP, and Python.」
とあるので、.NET以外のアプリケーションもサポートしそうですね。
How Does It Work?というタイトルのページのComming Soon のところにある図には、Eclipse/Python/Ruby/PHPのロゴが掲載されています。
http://www.microsoft.com/azure/howdoesitwork.mspx

個人的に注目したいのは「Eclipse」です。Javaもサポートされるのでしょうか?
この、PDC2008発表資料の5ページ目には、Javaのロゴが出てきます。
http://mschnlnine.vo.llnwd.net/d1/pdc08/PPTX/BB01.pptx
確かに、現在Windows Server上で動作するモノは基本的にAzureでもサポートすると言ってますし。
でも「Eclipse」ではなく明確に「Java」と記載されている記述は、他には見つけられませんでした。

Google App Engine がサポートを予定している Python 以外の言語に Java が含まれるという噂もありますが、世界初のJava-PaaSを提供するのがMicrosoftということになったら面白いですね。

まあ、Application Serverは開発者側で用意しなければならないと思うので、ミドルウェアやアプリケーションフレームワークまで用意されている Google App Engine や Force.com よりは一段低いレイヤーになるとは思いますが。
とは言え、独自のアプリケーションサーバやフレームワークよりも、使い慣れたモノが使える方が嬉しい人も多そうではあります。


AzureはWindows?

それにしても・・・

まだスクリーンショット等が公開されていないので詳細は不明ですが、ネット上で稼働するということは、クライアントPCからは専用クライアントツール・ブラウザ・開発環境のエクステンション等から接続し、利用するのでしょうか?

もしそうなら、初のGUIの無いWindowsということに。

Windowsの登場以降、「ウィンドウ」という概念によるGUI操作こそが「Windows」という名前の由来だと思っていたのですが。




スケーラビリティの俳句

余談ですが。

これは、PDC2008での講演資料資料にあったものです。

The Haikus Of Scalability(スケーラビリティの俳句)
http://mschnlnine.vo.llnwd.net/d1/pdc08/PPTX/BB54.pptx

You are born nameless You cannot afford the truth You are one of many
初雪や
水仙の葉の
たわむ迄

Your words echo loss
You fail fast, safely return You try again, again
谷水や
石も歌詠む
山櫻

芭蕉・鬼貫ですね。

スケーラビリティを絡めて何を言いたいのか、全然わかりません(^^;