November 29, 2008

セールスフォース・ドットコム岡本君が語るクラウドコンピューティング

差別化できないところにリソースを割くべきか:
クラウドサービス提供ベンダーの視点からみたクラウドの現状
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0811/28/news043.html


この記事を読んで、日本のIT業界ではクラウドコンピューティングへの認識がいかに遅れているかを再確認しました。


岡本君ほどの男がこの内容で講演をしなければならない現実。

彼が、こういう活動に「やれやれ」と思っているのか、充実感を感じているのかは聞いてみないとわかりませんが。

あ・・・なんか誤解を招いていたかも知れません(汗;
ようやく気づきました。
岡本君ほどいろいろ知っていてアイディアも持っている人が話す内容が、聞き手の目線に合わせて会社紹介とクラウドって何?とクラウド使いましょうだけじゃもったいないですよね。岡本君ならもっと面白い話ができるのにね。でも周りがついていかないんだろうなぁ。

・・・って言いたかったのです。
叩いたワケじゃないんです。岡本君、ごめんね。
会社としては、今はこういう場でこういう話をすることは重要なんだろうね。



マルレクという、日本のエンタープライズ系IT業界の最先端に興味を持つ人々が集まるこのセミナーで、この内容で講演が行われる現実。
まだまだ認知度低いんですね。


この程度の内容なら、私にだって喋れます。


クラウドコンピューティングを「市場を形成するビジネス」として認識できていない層がまだまだ多いということなのでしょう。
国内ではまだまだ黎明期なのでしょうか。

事実、実用化・収益化できているベンダーはごくわずかです。



・・・。


このブログでも何度か言及してるので繰り返しになりますが、「どんなビジネスをやるのか?」が無いままに、ビジョンも不明確なままデータセンターだけ作って「SaaS参入」「クラウド参入」などと言い出すベンダーが多いがために、クラウドコンピューティングという言葉は「バズワード」とさえ言われるようになってしまいました。

春頃に、このブログで「SaaSありきでうまくいくはずはない」と書きましたが、この有様です。
「SaaSの収益化は難しい」
「SaaS(という言葉)はサービスの打ち上げにはいいが、利益には結びつきにくいのが現状だ」
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0811/07/news118.html


未だにこんな発言をする大手SIerが幅を利かせていますし。
クラウドに興味を持っている顧客はいる。だが必ず「信頼性は?」と聞かれる。それは残念ながら,今のところないに等しい。「自己責任で使ってください,その代わり安いですよ」。そういうものだと理解している。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20081031/318289/


まだまだですね。はぁ・・・