March 5, 2008

Spring Framework 2.5.2 リリース

昨日、Spring Framework 2.5.2 がリリースされています。

http://www.springframework.org/node/601

主な変更点は以下の通りです。

  • Spring2.0拡張ポイントの完全互換
  • MS SQL、MySQL、PostgreSQL、Oracleの拡張SQLエラーコード対応
  • TaskExecutorバックエンドとしてのGlassFish/JBoss JCA WorkManagerのサポート
  • Eclipse Persistence Services (EclipseLink JPA実装)1.0 M4のサポート
  • WebSphere JPA実装(OpenJPA)のサポート
  • @RequestMappingアノテーションでの"!myParam"式のサポート
  • @RequestMappingアノテーションでの"params"属性の型宣言部でのサポート
  • JSP CheckboxesTagとRadioButtonsTagの修正


さらにいくつかのプロダクトをサポートが追加されました。


Seasarは、何でも自前で用意したり、StrutsやJSF実装等の他のプロダクトを取り込んだ自前のフレームワークを用意したりする傾向が強いプロジェクトですが、Springは他のプロダクトとの疎な連係機能を充実させる方向ですね。
Springのこういうところが好きです。
少し前に日本Springユーザ会のMLでも話題になっていましたが、DI/AOPコンテナフレームワークとして日本国内では何かと比較されることの多いSeasarとSpringですが、あくまで「アプリケーションフレームワーク」として進化するSeasarと、ミドルウェア的な「コンテナ」の方向に進化するSpringの思想がだんだん離れてきた感もあります。

March 4, 2008

mixiの規約が改訂されます

mixi、4月1日より利用規約を改定--日記などについて著作者人格権の行使を禁止
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20368643,00.htm

(トラックバック)
http://japan.cnet.com/news/media/trackback/0,2000056567,20368643,00.htm

mixiのお知らせ欄にも改訂することが告知されています。

mixiの新規約より


第18条 日記等の情報の使用許諾等
1 本サービスを利用してユーザーが日記等の情報を投稿する場合には、ユーザーは弊社に対して、当該日記等の情報を日本の国内外において無償かつ非独占的に使用する権利(複製、上映、公衆送信、展示、頒布、翻訳、改変等を行うこと)を許諾するものとします。
2 ユーザーは、弊社に対して著作者人格権を行使しないものとします。



この改訂が実施されたら、mixiの日記に書いた文章は書いた本人が著作権を主張できなくなります。またmixiは自身が出版する書籍やWebサイトで参加者の日記の文章を作者に許可なく、mixi自身の著作物として自由に使えることになります。

これでは、mixiに日記は書けなくなりますね。

「日記等」は、下記のように定義されています。

mixiの新規約より

第2条 定義
(7) 日記等の情報 日記、プロフィール、コメント、レビュー、画像、動画等本サービスを利用して投稿できる情報をいいます。



画像、コメント、レビュー、プロフィール等に関しても同様です。
非公開日記や他ユーザ宛のメッセージも対象となります。
自分が非公開設定していても、mixiが自身の著作物として公開することができます。

mixiの新規約より

附則
1 本利用規約は平成20年4月1日から施行します。
2 本利用規約の施行前にユーザーによって行われた行為についても本利用規約が適用されます。



過去の「日記等」にもすべて適用されるということです。


さらに、現在のmixiの規約では改定に際して利用者の同意を得る必要なく、告知する義務もなく自由に改訂できるようになっています。しかもmixi利用者は将来の規約改訂にも自動的に同意することにもなっています。


私は自分の文章や写真等を勝手に使われたくないので、4/1までにmixiからはすべて削除することにします。日記のコメントも削除されるので、コメントいただいた方には申し訳ありませんが・・・


日記は外部ブログにしておいて良かった。


・・・というよりも、何となくこういうことを見越して外部ブログにしていたというのが正直なところです。


以前からmixiの社長って、つくづくバカだなぁって思っていましたから。

TVのニュースやWebでのインタビューを見ていて、お世辞にも頭の切れる人間とは思えません。

mixiだって、元社員のB氏が作って会社に事業化を提案し軌道に乗せたもので、社長である笠原氏が作って育てたものではありません。B氏はIT業界の尊敬を集める素晴らしいエンジニアでしたが、そのB氏も既に笠原氏を見限って退社しています。

かなり無茶な基準でmixiに批判的な日記を削除したり、批判的な言動のユーザやそのユーザを招待したユーザのアカウントを削除したりも以前から行われていました。

mixi株価下落について書いたら日記を削除された、なんてことも。
そういえば、今日付で三菱UFJ証券がmixiの格付けを2段階引き下げた、なんてニュースもありました。

アカウントが削除されると突然mixiにログインできなくなり、問い合わせてもほぼ無視されます。

このような事例はネットを検索すると枚挙にいとまがありません。

Googleの検索結果


そして、今回の規約改定。

バカ社長の横暴もここまできたか・・・という印象です。

仮に司法の場で争うことになったらmixiが敗訴する可能性の高い規約だとは思いますが・・・


※・・・と思ったら今日の夕方になって補足説明が追加されていました。
非難・批判が集中してあわてて取り繕ったのは見え見えです。まるでどこかのテレビ局のようですね・・・(笑)
第18条の条文は修正なしのままですし、規約そのものが変わるまで私は信用できません。

今回の件で、「mixiはよく考えずに行動する企業」という私の印象はますます強くなりました。


※※・・・さらに3/5の夕方に、規約第18条を修正しますという発表がありました。

この後手後手の対応。

以前のユーザアカウント大量削除事件といい、今回の件といい、この会社はどういう行動をしたらユーザーや社会がどう感じるのか?どう思うのか?mixiはどう思われるのか?を考えられない、想像力や熟慮・配慮に欠けている企業、つまりリスク管理ができない企業と言わざるを得ませんね。。。


※※※・・・規約修正案が発表されました。

まあ妥当な線でしょう。「弊社は、ユーザーが投稿する日記等の情報を、本サービスの円滑な提供、弊社システムの構築、改良、メンテナンスに必要な範囲内で、使用することができるものとします。」は、将来コンテンツマッチ広告の配信等も視野に入れているのでしょうか?


今回の件で、約80万人がmixiを退会したそうです。
また、私の周辺では外部ブログを持っている方はほぼ全員mixi日記から外部ブログへ移行しました。

ユーザ不在で物事を進めるとこうなるという、良い教訓になったのではないでしょうか。