July 3, 2008

Tour de Force Tokyo 2008 へ行ってきました

Salesforce.com の開発者向けイベント Tour de Force Tokyo 2008 へ行ってきました。

午前に行われた基調講演は US 本社CEO兼会長であるマーク・ベニオフ氏の講演。
立ち見を含めてギッシリ満員御礼でした。

以前から Salesforce.com に興味を持ち、開発者アカウントでいろいろいじっていた私にはあまり目新しい内容ではありませんでしたが、その中で PaaS こそが Web3.0 であると言い切っていたのが印象的でした。
これには、多方面からいろいろな意見があるかとも思いますが・・・
いつもながらマーク・ベニオフ氏のメッセージはわかりやすく、しかし日本で発言するには少々刺激的にも感じます。

午後のセッションはシステム管理者、IT管理者およびビジネスアナリスト向け (アプリケーション構築初級)、開発者、プログラマ向け (Apex/Visual Force を駆使したプログラミング上級者向け)、ISV,起業家向けと分かれていました。もちろん私は開発者、プログラマ向けのセッションに参加しました。SFDC へ転職した後輩はシステム管理者、IT管理者およびビジネスアナリスト向けのセッションを担当していたらしいのですが・・・。

セッションの内容そのものは私には新しい情報ではありませんでしたが、デモコーナーで SFDC のエンジニアの方とお話しして、作成したアプリケーションのテストについての情報を得られたのが収穫でした。

Force Builder (Web上での開発環境) では、作成したアプリケーションには JUnit のようなメソッド単位のテストコードを書くことができ、75%以上のカヴァレッジが得られないと本番環境へのリリースができないようになっているそうです。
ただしテストコードは Force Builder に限られていて、ForceIDE (Eclipse プラグインでの開発環境) でのユニットテスティングフレームワークが提供されていないのが残念ですが・・・
UI 上のテストは、セレニウムなどを使うしかなさそうです。
しかし、SFDC のすべてのエンジニアがそのあたりを把握しているわけではなさそうです。初めに私が質問した方はテストについてはほとんど答えられませんでした。
後でSFDC へ転職した後輩に聞いたらすべてクリアになりましたが(笑)

エンタープライズ向けアプリケーションの開発では、手動&目視によるテストのみなどという状況はありえません。
少し規模のあるカスタムアプリケーションを作成した場合はユニットテスティングフレームワークが必要になると思われますので、開発者向けの機能に関する今後の展開に期待したいところです。
カスタムオブジェクトを扱う、DbUnit のように更新系テストのための機能を提供するテスティングフレームワークも欲しいですね。


それから、せっかくのテクニカルセッションなので、電源と無線LANを用意して、ノートPCをお持ちの方はその場で試せます!みたいになってるとよかったかも。
体験コーナーの台数も多くなかったし。


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