今 SaaS を手がける代表的な企業といえば、Google と SalesForce.com です。
しかし、両社のサービスに私は不満です。
何がって?
SaaS Office Suite
(残念ながら?)世の中の人々(特に企業ユーザー)は、MS Office を手放せません。SaaS ドキュメントにも MS Office 完全互換を求めています。
Google Document が MS を打倒できない理由は、ズバリ MS Office 完全互換でないからです。一応 MS Office 形式でエクスポートは可能ですが、マクロは動作しないし、レイアウトが崩れたりします。
OOo の普及が進まないのも、MS Office 完全互換ではないからという理由に他ならないからでしょう・・・
MS さん!何やってるんですか?
Office ドキュメントと Web 上のドキュメントのインポート/エクスポートを完全に行える SaaS 形式の Office Suite をリリースすればみんな使うのに・・・
結局、最終的にはローカルへのインポート/ローカルからのエクスポートの需要はあるのだから、ユーザーが増えれば(減らなければ)Office は売れ続けるのに・・・
マクロも消えない、完全互換の SaaS ドキュメントは(現在のところ) MS だけが作れるものなのに・・・
「オープンである」とかはきれい事。特に企業ユーザからは MS Office 完全互換が求められているのが事実だと思います。
Web にインポート/エクスポートできる MS Office ドキュメントは厳密に言えば SaaS ではないのですが、ユーザが求める物を提供することは大事ですよね。
クラウド/ PaaS
SalesForce.com の Force.com は Apex という独自言語と独自 API がネックですね。他のプラットフォームへ移植できませんから。
Google App Engine も、同じ理由で Bigtable がネックです。
Sun さん!何やってるんですか?
完全 Pure Java なクラウド環境をリリースすればみんな使うのに・・・
Glassfish が使えて、H2 や Derby (JavaDB) が動作すれば言うことナシです。
Google App Engine なんてメじゃないのに・・・
完全 Pure Java なクラウド環境がリリースされれば Java テクノロジはますます躍進するでしょう。そして、Sun は PaaS 分野のリーダーとなれるでしょう。
・・・とここまで書いて思い出しました。たしか、Sun は非営利団体等へ仮想化サーバスペースを無償で提供するというソリューションをやっていたはず。・・・
ただし、米 Sun のサービスで日本語文字コードセットの扱いに問題があったような。
具体的な資料は探し出せず。。。残念。
Web メール
SaaS の普及がもっとも進んでいる分野が Web メールでしょう。Gmail、Hotmail (Windows Live! Mail)、Yahoo! Mail を利用している人はとても多いと思います。
しかし、メインではメーラーによる POP アクセスが主で、Web メールの利用はプライベートでは 30%、ビジネス利用では 10% 以下です。(2007年9月の記事による)
Web メールメイン利用、仕事では約9%・自宅では約30%
http://japan.internet.com/research/20070920/1.html
Web メールの利用はセカンドアドレスや「漏洩・流出してもかまわない、いざとなったら捨てられるアドレス」としての利用が大多数なのではないでしょうか。企業ユースではさらに比率が下がりますが、これは情報漏洩対策等の結果でしょう。
SaaSを使わない理由
こんな記事もありました。
SaaSを使わない理由――IT投資調査から
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0805/14/news015.html
それなりに多いSaaS普及への課題
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0804/25/news007.html
ヤマトHD、新会社「ヤマトエナジーマネジメント株式会社」設立--再エネ扱う100%子会社
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ヤマトホールディングス(ヤマトHD)は1月8日、物流の脱炭素化に向けて再生可能エネルギー由来電力などを提供する新会社「ヤマトエナジーマネジメント株式会社」を1月7日に設立したと発表した。
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